GKキャンプ開催報告
5月28日(土)に駿台甲府小学校の人工芝グランドをお借りしましてGKキャンプを開催しました。
今回のGKキャンプではセービングをテーマにトレーニングを行いました。小学4年生~中学1年生の4名が参加してくれまして、少人数ではありましたが、一つ一つの技術を丁寧に伝えながら進めることが出来たので有意義な時間を作ることが出来たと思っています。
セービングとは「正面キャッチが出来ないボールに対して、体を倒しながらボールを止める技術」と私は定義しており、まずはどこまでは正面キャッチできる範囲なのか、どこからがセービングが必要になる距離となるのかを伝えるところからトレーニングを始めました。
セービングが得意な選手の中には、何でもかんでも横に倒れてシュートを防いだり、不必要に体を地面にぶつける選手が少なくありません。むしろ何でもかんでも横に倒れて止めるので周りから「セービングが上手い選手」と誤った評価をされている可能性すらあります。倒れながらシュートを防ぐのは格好よく見えるかもしれませんが、失点のリスクが高まるだけではなく、ケガのリスクも高くなります。
そのためセービングのトレーニングの第1段階として、セービングをしなくていい対処法を学びました。
次に第2段階として正しいセービングの形を6段階のステップに分けて1から順に伝えていきました。セービングは難しい技術であり、正しく行っていかないとケガのリスクも高まることや、不必要に恐怖を感じてしまうこともあるので、子どもたちが安心してセービングが出来るようになるため細かくポイントを整理して伝えるようにしています。
子どもたちは最初はぎこちなく行っていた動作も、1から6のどこがおかしいかを考えながら自分の体の使い方を修正することが出来ており、スムーズに体を倒していくことが可能になってきました。参加した選手なら分かると思いますが、2番のボールのつく位置を意識するようにしてから上手なセービングが出来るようになっていましたね。
第3段階として投げるボールやシュートを止めてみるところに入りましたが、ここでも形が崩れてしまいおかしな体の使い方になるところが出ましたが、1~6のポイントのどこに問題があったかを1回1回自分で振り返って修正していくことが出来ていたので少しずつ良くなっていました。
蹴るボールになると当然はじく選択をしてゴールを防ぐシーンも増えましたが、キャッチすることにこだわるよう伝え、手の形の作り方などキャッチの基本をおさらいし、継続してトレーニングを行いました。その結果、素晴らしいセービングでボールをキャッチする選手も現れ、自然とキャッチ出来たことに対して嬉しそうな笑顔がこぼれていました。「笑顔はこぼしてもボールはこぼすな」の精神でやっているGKクラスですので、このような選手が現れたこと本当に嬉しく思います。今まで意図的とは言えシュートをはじくことが当たり前だった選手が、キャッチの楽しさを学んでくれたことでこれからのトレーニングでもより高いレベルのチャレンジを続けてくれるのではないかと期待しています。
今回のトレーニングでも細かいポイントを伝えることと、一つ一つ丁寧に修正していくことで選手のレベルを引き上げることが出来たと感じています。何よりシュートへの反応の仕方やキャッチの回数を見れば選手の成長が一目瞭然です。
セービングの基礎を学んだことで、これから100回、1000回、10000回とトレーニングを重ねていく意味が出来たと思います。何も学んでいない状態から何万本とシュートを繰り返し受け続けていても自分の基準が変わらず、レベルも上がってきません。多くのシュートを止めるよりも重要なことは一つ一つの技術を正しく理解することです。
今後もこのような学びの多いキャンプを定期的に行ってまいりますので、是非GKの選手の皆様にはご参加頂けたらと思います。
★GKクラスのご案内★
GKキャンプでは短い時間で多くのことを学べるよう指導していますが、日頃行っている月曜日のGKクラスのトレーニングではもう少し細かく指導し、子どもたちの学びを深め、技術の向上を行っています。もしGKのレベルを上げていきたいという選手がいましたら是非GKクラスの方にもご参加頂けたら幸いです。
▼CDY GKクラス
毎週月曜日:18時00分~19時15分
会場:甲運小学校グランド
参加費:1回参加 1000円
※参加の際はメール等でご連絡ください。