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U-15 SUPER COPA 参加

U-15 SUPER COPA 参加

 8月8日~10日の3日間で茨城県神栖市で開催された「SUPER COPA(スーペルコパ)」にRENOVA FCのU-15チームが参加してきました。SUPER COPAは中学3年生が対象のサッカー大会となりますが、そこに高校のチームも混ざって行う形式となっており、将来に向けての良い経験が出来るサッカー大会となりました。コロナの影響があり順位がつくカップ戦形式ではなく交流戦形式となったものの、多くのチームと試合することができ、良い経験を積むことが出来ました。

【参加チーム】
RENOVA FC
田口フットボールアカデミー
FC栃木
ラルクヴェール
Wings
コラソン千葉
カナリーニョ
カルペソール
房総ローヴァーズ
八千代松陰高校(U-16)
敬愛学園(U-16)
中央学院高校(U-16)
白井高校(U-16)
国士館高校(U-16)

 上記の参加チームを見てもらうと分かる通り、かなりハイレベルな相手が集う交流大会となりましたが、8月3日~5日に行なった本栖湖スポーツセンターでの交流戦でも強い相手と良い内容の戦いをすることができていたので、今回の遠征でも勝てないにしても強豪チーム相手に喰らいつく姿勢が見れると期待をしていました。

 初戦は田口フットボールアカデミー(TFA)。東京都の1部リーグに所属する強豪チームです。とはいえ同年代の相手ということで簡単に負けるわけにはいかない。相手の配置に合わせて中盤のポジショニングを変えるなどして何とか優勢な形を作って試合を進めようと粘り強い戦いを見せる選手たち。決定機を作る場面が2度、3度ありましたが仕留めきることができず、逆に僅かな隙から失点を許し3失点。ただし決定機を5回も6回も作ることが出来ているのは事実。落ち込むのではなく、やってきたことが活かせている部分があると自信を持ち、入るまで何度も何度もシュートを打つことにチャレンジし待望の得点をすることに成功。追撃はここまでとなり1-3で負けてしまったものの、都内の強豪チーム相手に喰らいつくことが出来たことで次戦が楽しみとなりました。

 迎えた2戦目は敬愛学園。高校生相手との試合でしたが、県内とは言え地元の高校とのTMも多くこなしていたのでそこまで緊張することなく試合に入る選手たち。1試合目のように諦めずに何度もチャレンジをすることで勝機を見出すことが出来ればと思いましたが・・・この試合は最近全く見ないほどメッタメタにされる展開となりました。高校生相手に力の差を見せつけられ、子どもたちも目に見えて動きが悪くなり、持前の明るさも失われてしまいました。こんな状態では試合にならず、前半で0-10。とても酷い試合をしてしまいました。
 こうなってくると今までやってきたことではなく、この状態をどうやって変えていくかを考え、後半は1-3-5-2のシステムにし、5バックを敷くような形で中央を固め、失点を極限まで減らす作戦を行いました。こんな戦い方は今までやったことはなく、用意してきたものではないですが、2トップに中央のパスコースを消させ、難しい状態で中央に入れてきたボールを狙っていく方法を選手たちはすんなり理解し、狙ったボールの奪い方を何度も見せてくれました。守備陣も気合いが入っており前半とは打って変わって失点を全く許さない展開となりました。終盤に相手のドリブル突破を許しサイドを抉られるとタッチラインギリギリの角度のないところからシュートを打たれ、不運な形でゴールを許してしまいました。試合結果は0-11でしたが、この力の差を戦い方で多少は埋めることが出来ることを選手たちは学べたんじゃないかと思います。スコア上良くなっただけであり、内容としてはやってきたことが通用しなかったことに変わりはないので喜べる結果ではありませんが、格上相手に対して諦めることなく、新たな課題に向けて一生懸命頑張れていたこと素晴らしいと感じました。

 1日目の最終戦は関東リーグに所属する強豪Wingsでした。選手たちも関東リーグのレベルを身体で知れるチャンスということで気合い十分。
 結果から言うとこの試合は1-6の敗戦。大きな差がついてしまいましたが、もったいない失点の仕方が目立ったことと、GKとの1vs1を決め切れないところが響きました。勝ちきれないとは言え、2点差以内の結果に出来たんではないかと思える試合でした。
 とはいえ実力差は大きく感じ、ファイナルサードでのテクニックの差が如実に現れていました。良く言いすぎかもしれませんが、我々のビルドアップやバイタルエリアへの侵入の仕方などチャンスを作るまでのプロセスではRENOVAも負けておらず、一人ひとりのプレーも通用しているところもあったと思います。しかし、点が取れない。これに尽きます。
 相手の守備を崩すにはフィニッシュするまで正確なテクニックが求められることを痛感させてもらい、今後選手たちがさらに伸びるきっかけになったんじゃないかと思います。相手はここの部分に長けており、こちらがさほど悪くないと思える守備をしていてもボールを奪うことが出来ず、確実にゴールにつなげていくような巧さがありました。

 2日目の初戦はTFAと再戦し2-2となりましたが、この試合でも5点はとれた内容でしたが、ことごとくシュートを外し続け、勝ちきれない結果となりました。初戦で負けた相手だったのでここでリベンジしたいところでしたが、終盤に追いつかれ引き分けとなった悔しい試合となりました。
 続く2戦目はFC栃木。栃木県リーグ2部のチームですが、現在2位となっており1部リーグへの昇格争いをしているチーム。今回参加しているチームの中では一番近いカテゴリーで戦っているチームであり、同等クラスの相手に打ち勝ち、今回の遠征での初勝利を手にしたいところです。
 少し話変わりまして、この遠征では3年生に加えバックアップメンバーとして2年生が3人、1年生が2人帯同してもらいました。下級生が上級生の戦いを見て学ぶことと、実際大きなレベルの差があるものの、そこでもやってきたことを信じてRENOVAの一員として戦う経験をしてもらうことを目的に帯同してもらっています。
 FC栃木戦ではチームとしての戦い方が良く出来ており、RENOVAらしいサッカーで2-0での勝利。そしてこの2点をとったのが1年生と2年生の選手でした。どちらも素晴らしいテクニックでゴールを奪い、先ほど述べた決定力不足が課題だったチームに下級生たちがゴールを決めて見せてくれることでチームの雰囲気が良くなりました。3年生と比べれば当然劣っているところが多いはずの下級生でも学年関係なく試合を楽しみ、その中で求められた結果を出せたことは本人たちにも大きな自信となったと思います。
 この後3戦目はFC栃木さんとフレンドリーマッチとしてもう1戦行いまして、もう一度勝利するんだと臨んだものの前半を終えて0-4と劣勢に。先ほど勝てた相手に滅多打ちを喰らいました。ハーフタイムでは敬愛学園戦のように5バックを敷いて立て直しを図るかどうか選手たちは話し合いをしましたが、いつもの戦い方で修正したいと決断し、もう一度戦い方を整理し、後半戦に臨みました。
 ここまで決定力不足に陥り、シュートを外しまくっていた10番の選手がここで奮起しまさかの5得点の大活躍。リラックスすることを意識し、力まずプレーすることで本来持っている高いテクニックを発揮することが出来ており、不必要なタッチを入れることなくスムーズにシュートが打てていたのが良かった要因だと思います。後半戦はエースの活躍だけではなく守備陣も目を覚まし無失点に抑えることに成功。最終結果は6-4となり見事なまでの大逆転劇となりました。

 最終日3日目の初戦は八千代松陰高校。やはり高校生は力強さ、スピードが上のレベルにあり結果は1-5で敗戦。この試合でも前半は0-4となってしまいましたが、後半に粘り強さを見せ1-1。苦しみながらも徐々に攻勢を強めゴール前に侵入していく回数を増やすことで1点をもぎ取れました。後半は互角に渡り合う展開となり、特に守備陣は相手FWへの対応が上手く行っており、球際で負けることなくボールを奪える回数が増えていました。フィジカルで勝負するのではなく予測で勝つことに取り組んでおり、高校生相手に通用するレベルになっていることに成長を感じました。高い集中力を保ち続ければ簡単にやられないということが分かったのは良い収穫でした。

 そしてこの遠征最後の相手は再びWINGSとなりました。初日に戦った際に同年代の相手では今まで戦った中で一番強かったと話していた選手たち。これが関東のレベルだと教えてくれたWINGSさんに少しでも喰らいつき、この遠征有終の美を飾りたい。そんな想いで臨んだ最終戦。
 結果は0-10。
 正直何もできず、ただただやられ続けました。選手たちからは「どうしたらいい?」の声があちこちから聞こえてきます。戦うことは諦めませんが、活路は一切見出せない。終盤になるにつれどんどんガックリしていく選手たち。最終戦ではっきりと関東トップレベルとの差を見せつけられ、現実を見せてくれる試合となりました。
 この遠征を決めた時、対戦相手のレベルを考えたらこういう結果となることを予想していましたが、RENOVAの選手たちに実際肌で感じてもらい刺激を与えてもらうことを目的としていたので、この結果は今後の成長を促すための良い経験だったと思っています。これでどんな変化が起きるのかは選手たち次第。同年代トップレベルのチームと試合させてもらえたことは本当に貴重な経験であり、日頃のトレーニングでこの差を埋めていけるよう我々指導者もレベルを上げていけるよう努めて参ります。

 この大会でも多くの方のご協力があり、無事参加することが出来ました。応援してくださった皆様に心より感謝申し上げます。今後もチーム一丸となって成長を続けて参りますので、引き続き応援よろしくお願い致します。

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