U-14群馬チャレンジカップ参加報告
RENOVA FC 新U-14チームは春休み期間を利用し、群馬県で開催された群馬チャレンジカップに参加をしてきました。
50チームほどが参加する大規模な大会で3泊4日の比較的長期に渡る遠征となり、この4日間格上と目される相手に対し、追求してきた技術面がどこまで通用するか最高の環境での腕試しとなりました。
《試合結果》
グループステージ
vs vervento京都(京都) 3-3 △
vs つくばFC (茨城) 3-1 ○
vs 矢板SC (栃木) 0-8 ●
グループ2位で2位トーナメントへ
2位トーナメント
vs MSC (群馬) 1-1 (PK4-3) ○
vs クラブレジェンド熊谷(埼玉) 0-3 ●
vs ザスパクサツ群馬 (群馬) 0-5 ●
vs Uスポーツクラブ (山梨) 3-2 ○
~グループステージ振り返り~
大会初戦は京都府の強豪クラブvervento京都。少し緊張があったものの開始5分で先制し、その後もこちらがボールを持って押し込む時間を作ることができましたが、前半中盤以降は自陣でプレイする場面が増え、簡単なミスから2失点を喫し1-2で折り返すことに。後半も流れは変わらず、さらに追加点を奪われ1-3に。敗色濃厚の中、交代で入った選手たちが躍動しプレスの掛け方を変えたことで一気に攻勢を強めることができ、終了間際にゴールを決め3-3の引き分けに持ち込むことができました。勝ち点3の欲しい試合でしたが、実力差が拮抗している相手に対し勝ち点を拾えたことは大きかったと思います。
大会第2戦は茨城県のつくばFC。この試合も実力拮抗ではありましたが0-0で迎えた後半に3ゴールを奪い、終盤に1失点喫したものの3-1で今大会初勝利を挙げました。こうして大会初日が終了し、勝ち点4ポイントと最低限の結果は得られたと感じています。
大会2日目、第3戦目の相手は栃木県の矢板SC。高校サッカー選手権常連の『矢板中央高校』の下部組織であり、勝ち点6で首位を走っていた強豪クラブとの1位通過をかけた天王山となりました。フィジカル面で大きく勝られる相手に対しスタイルは変えず、堂々とぶつかっていくことを選手と共有し試合に挑みました。序盤から押し込まれる展開となり、前半10分に失点。相手の迫力あるサイド攻撃、ロングボールにうまく対応ができず先にゴールを奪われてしまいましたが、失点してから後半の10分までの約25分間はこちらがセカンドボールを回収し相手コートに押し込み続ける時間を作ることに成功。圧倒的に押し込み、ペナルティーエリアに何度も侵入しましたがゴールを奪うことができず、逆にカウンターから失点してしまいました。後半10分以降は追加点を奪うことができ、余裕が生まれた相手に翻弄され失点を重ねて0-8という結果に。スコアは惨敗となりましたが、こちらが狙っていた時間帯を予想以上に長く作ることができたのは大きな収穫となりました。
グループステージ3試合を振り返って、自分たちのやりたいことができた時間帯は多かったですが、ボールを失うエリアや失った後のリアクションなどには課題が見られました。
グループステージの全試合を消化し、1勝1分1敗の勝ち点4で2位となり、大会3日目からは2位トーナメントを戦うことが決まりました。
~2位トーナメント振り返り~
大会3日目、2位トーナメントの初戦は群馬県のMSC。群馬県の『桐生第一高校』の下部組織で強豪クラブとの試合。結果は1-1でPK戦4-3で死闘を制しました。前半中盤あたりに先制点を許す展開となりましたが、5分後に同点に追いつき、そこからは押し込まれては押し戻しての展開に。どちらかがゴールを奪ってもおかしくない試合でしたが最後の最後で踏ん張り、ゴールを割らせずPK戦にて決着がつきました。PK戦ではRENOVAのGKが1本ビッグセーブを魅せ、見事次戦に繋げることができました。
2位トーナメント2回戦の相手は埼玉県のクラブレジェンド熊谷。序盤から自陣でプレイする時間が長く相手コートに入れない展開となりましたが、相手のシュートチャンスもほとんどなく前半は0-0でプラン通りの展開に持ち込みました。後半も押し込まれる時間が続きましたが、少しずつ相手ペナルティーエリア付近まで到達することが増え盛り返した頃、なんでもないクリアミスから失点し、その後5分もしないうちにまたもクリアミスから失点をするという失態をしてしまいました。残り時間10分の中、交代選手などで状況を変えようとしましたが終了間際にオウンゴールで失点し0-3で敗戦。全て自分たちのミスから招いた失点であったこと、1失点目と2失点目が同じミスからの失点であったこと。納得し難い内容でしたが、アクシデントが起きるのがサッカーであり、味方のミスをベンチメンバー含めた全員でカバーしないといけないと改めて実感させられました。これぐらいでいいだろうと思ってプレイしていてはこのレベルでの試合では致命傷になりかねない。試合後の選手の表情や雰囲気は暗く落胆していました。この悔しさや学びを活かすのは自分たち次第。変われるチャンスが目の前にあることを選手たちに伝え、その後行われたトレーニングマッチに挑みました。
(番外編)そのトレーニングマッチですが、相手は富山県のSQUARE富山。北信越リーグに加盟している上手なチームでしたが、前半5-1で結果も内容も完璧でした。相手のビルドアップを積極的に狙い、プレスに行った選手を全員でカバーする。この日3試合目でしたが、一番強度高い圧力で相手に襲いかかっていたのが印象的でした。攻撃面でも味方との連携から綺麗な崩しを見せ、ボールを失うこともなく、見事な前進とバリエーションのある攻撃で翻弄。選手たちはとにかくこの試合を楽しんでいました。ちなみにですが後半は0-3でした(笑)。
大会最終日。楽しく実りある経験もラスト。そんな中での相手はJリーグ下部組織のザスパクサツ群馬。クラブとして初めてのJリーグ下部組織との試合になりました。前日に対戦が決まり、指導者も選手も楽しみにしていた試合でしたが、ほぼ抜け殻状態で試合を終えてしまいました。結果は0-5。今大会最も酷い内容で完敗でした。とはいえ前半は体が思い通りに動かない分チーム全体で粘りを見せ、前半終了間際まで0-1で凌いでいましたが、前半ラストプレイのコーナーから、ドフリーでヘディングでクリアしようとしたボールに選手がまさかの空振り。背後にいた相手選手に難なく仕留められ不用意な失点を喫してしまいました。0-2。選手は不甲斐ないプレイを理解しておりハーフタイムでベンチメンバーも含め話し合い。少し口論はあったものの自分の気持ちをぶつけながら指導者も含めて戦い方を再確認し後半へ。後半は決定機を3つ作り出すことができましたが決めきれず、その後は失点を重ねて力尽きました。
試合後、選手たちは全員で集まってミーティングをしていました。あまり見ない光景です(笑)。それくらい後悔があったのかなと。ミーティングが終わると選手たちはボールを蹴り出しました。次の遠征ラストゲームに向けて自分たちで体を動かして気持ちを奮い立たせていました。
遠征ラストマッチは同じ山梨県のUスポーツクラブ。同じ県内のチームとはいえ、我々よりも遥かに歴史があり強豪クラブです。格上チームとの相手に選手は気合十分。試合開始から五分五分の展開で主導権の取り合いになりましたが、後半5分までに0-2とされてしまいます。内容は全く悪くありませんでしたが、肝心なゴール前での質は相手に分がありました。それでも2失点目の直後に1点を取り返し、その5分後には2-2の同点に追いつきました。その後は一進一退の攻防が続きましたが、試合終了間際に個人技で打開し勝ち越しゴール。県内対決を3-2で勝利し、遠征ラストマッチを最高の形で終えることができました。
~大会総括~
トレーニングマッチを含め10試合ほど腕試しをさせて頂き、多くの課題と収穫を得られる遠征となりました。格上と目される相手に対し、自分たちのやりたいことを出せた部分はもちろん、通用しない部分も多くありました。今回得た学びをしっかり落とし込み、4月から始まるCリーグに活かしていけたらと思います。
大会関係者の皆様、誠にありがとうございました。
対戦頂いたチームの皆様、誠にありがとうございました。
保護者の皆様、ご理解ご協力誠にありがとうございました。
今後ともよろしくお願い致します。