U-13 RENOVA FC 群馬チャレンジカップ参戦


U13の選手達は春休み期間3月27日~3月30日を利用して群馬チャレンジカップに参加してきました。この大会はいろんな県からレベルの高いチームが参加している大会で中学2年生になる前の最後の大会としてはうってつけの大会です。
~27日、予選初日~
初日、2日目は予選リーグを戦います。5チームの中で上位2位までに入れば決勝トーナメントに入ることができます。会場に到着しまず選手達にはこの遠征は交流戦などではなく大会に参加しているという事、4月からまた始まるリーグ戦にむけて個人としてもチームとしてもレベルアップしていこうと伝えました。
初戦の相手はカナリーニョさん。千葉県の強豪チームです。選手達も気合が入っていましたが結果は0-6で敗戦。キックオフから5-10分は落ち着いて今までトレーニングしてきたドリブルで「剥がす」を上手く使い相手陣地に侵入することができていましたが、相手の前からのプレスに徐々に自分たちのミス多くなり次第に防戦一方の展開となりビルドアップ時のミスなど失点を重ねてしまいます。後半もなかなか流れを持ってくることはできずそのまま敗北。個人的には点差ほどの試合ではなかったと感じましたが試合を振り返ると「戦い切る」力が相手の方が上手という印象でした。失点しても盛り返す、絶対に1点取りに行く、これ以上失点はしない、そういった大会を戦い切る部分がまだまだ足りませんでした。
予選2試合目は長岡JYさん。長岡JYさんは1人1人の個人の技術レベルが高く、特に両ウイングの二人が縦も突破できる、カットインからもシュートを打てるしっかり強いチームでした。そんな相手に開始から自分たちの長所を活かし相手陣地に侵入しますが、その後相手の最初の攻撃で左ウイングの選手にカットインからゴール右隅の神コースに決まるゴラッソを決められてしまいます。その後少し押し込まれた形から山梨では絶対に打ってこないだろう位置からCBがシュートを打ち、そのままゴール。1失点目、2失点目と選手達からしたら守れてそうなのに失点している。そんな感覚だったのではないでしょうか。その後はチャレンジをし続けますがちょっとしたところでボールを奪われてそのまま失点という流れが続き結果は0-7。決めきる相手も素晴らしいですが奪われないための技術や声掛け、奪われた後の切り替えでもっとよくできたと思えた試合でした。初日はそのまま長岡JYさんとトレーニングマッチをして宿へ。
予選2試合を戦い2試合とも大量失点をしてしまいましたが相手のプレスをはがすなど随所にいいプレーもありました。ただやはり一つ一つの競り合い、球際、切り替えを戦い切れない、それが失点に繋がってしまっているので2日目はそこを変えようと伝えました。
宿は今回ビジネスホテル滝沢にお世話になりました。いわゆる普通のビジネスホテルだったので温泉とかはなくユニットバスでシャワーのみとなりましたがそれもいい経験。ご飯もおいしく近くには花見のできる公園や駅も近かったので案外選手達も楽しめたのではないでしょうか。
~28日、予選2日目~
予選2日目の初戦は地元群馬のチーム、エヴォリスタさんと。このチームは初日見ていた感じいつも楽しい雰囲気で選手みんなも活気のあるチームで見ていて清々しいチームでした。RENOVAの選手達も気合を入れてアップをし試合に挑みます。キックオフして序盤から終始相手を押し込みゴール前まで行きますがシュートが入らない!逆に攻撃を仕掛けて奪われてボールを回収できないままカウンターで自陣まで押し込まれる場面もちらほら。
流れを持っていかれそうなところで相手の守備の一瞬のスキをつき背後へのスルーパスに抜けだしたエイトがゴール。このゴールで気持ち的にも楽になり追加点も決め前半を3-0で折り返します。ハーフタイムでは相手が嫌がるのはずっとボールを保持されて攻撃をされること。もっと押し込むためにも奪われた瞬間にボールを回収しなければいけないと伝えました。後半はその後5点を決め合計8-0で大会初勝利を収めることができました。
予選2試合目は栃木県U13リーグ3位のともぞうSCさん。ジュニアからこのチームの名前は有名で再度強豪との対戦となりました。試合展開はさっきの試合とはうって変わってこちらが終始防戦一方となる形。ともぞうSCの選手達はもちろん技術が高いのもありますがパスのスピードが速い。前半はスライドしきれずにサイドから何度もクロスを上げられてしまいました。それでも前半は0-1で折り返します。こちらもチャンスがないわけではなく押し込まれたところをトップのエイトを起点に時間を作り何度かカウンターチャンスを作っていたので粘り強く守り少ないチャンスを狙って行けと選手達を送り出します。
後半は選手達もまさに全員守備でトップのエイトも中盤の守備を援護したりと奪う回数を増やします。最終ラインもサイドからのクロスにしっかりと対応し、体を張ってゴールを守ります。その後もカウンターからチャンスを作りますが可能性がありそうなチャンスは作らせてもらえません。そんな中後半ラスト5分左サイドの裏を使われて早いタイミングで一気に逆サイドでクロスを入れられそのまま失点。よく守っていただけに悔しい失点でした。結果は0-2。初日に比べるといい強度で試合ができていました。この強度を基準にしていければもっといいチームになれそうです。
その後エヴォリスタさんとトレーニングマッチを2本行い宿へ。2日目を終えて試合本数はそんなに多くはないですが体調不良者やケガ人もいなく戦えているので良かったです。宿では春休みの宿題をやっている??選手もいればカードで遊ぶ選手もいたりと各々で楽しく休んでいました。
~29日、フレンドリーリーグ~
初日、2日目の予選の結果を経てRENOVAは5チーム中4位となったのでトーナメントには上がれず5チーム総当たりのフレンドリーリーグを戦うことになりました。フレンドリーリーグ初戦は雨と強風が吹き荒れる中スタート。相手はイデア真岡という栃木県のチーム。寒さもあり両チームミスがあったり難しい展開が続きます。お互いチャンス作るも最後は簡単にやらせない固い試合となり結果はスコアレスドロー。戦い切るという初日からの改善点で見ればよく戦っていた試合でした。あとは技術。最後の質の部分。
フレンドリーリーグ2戦目は札幌から参戦のフォルテ札幌さんと。雨も上がり少し戦いやすくなったピッチで少しずついいプレーを増やしていきます。そんな中前半終了間際にカンダトラノスケの浮き球スルーパスにエイトが反応し、しっかり決め先制!良い形からのいいゴールでした。その後は一進一退の攻防が続きますが試合終了間際に逆にこちらが失点。そのまま試合は終わり1-1の引き分け。2試合とも引き分けに終わります。結果がついてこないものの、戦い切る、そして選手一人ひとりのプレー、特に守備の強度は意識から変わってきていました。また、途中からスタートの選手もスタメンの選手よりも活躍をするという強い意志を感じられるプレーが増えてきたのが良かったです。その後は寒さもあり、トレーニングマッチはせずに宿に戻りました。
夕飯を食べ遠征最後の夜となったこの日は希望者のみで散歩へ。近くの高崎駅周辺をブラブラしました。歩いているとドラゴンボールのフリーザのコスプレをしたおじさんが前から歩いていて一緒に写真を撮ってもらったり、他にもリフティングのフリースタイルを練習している人に出会いえるがバトルを仕掛けたりと最後の夜にふさわしい楽しい散歩でした。
~30日、フレンドリーリーグ2日目~
いよいよ遠征最終日。体調不良者、ケガ人もいなく疲労はありますが3日間戦い抜いてきたチームの状態としてはとてもいい状態で最終日を迎えます。と思いきや朝宿を出発するときに時間を守れず遅刻。それも全員。ありえないの一言。何が理由で遅れたのかは置いといて遅れていることに気づけない、遅れそうなことに気づけない、そんな人間が1秒で状況が変わるサッカーでいいプレーができるわけがない。上のレベルにあがるほど予測が大事になってきます。ボールを持っている選手の体の向きがあっち向きだからここにはパスは来ないな、じゃあもっと逆サイドに絞っておこう…、自分の背後に相手がいるからいま前にプレスに行かない方がいいな…、キーパーの位置が低いから裏のスペース狙いやすそうだな…、味方が自分のマーク見れていないな、伝えてあげよう…、ある程度予測できるから色んな選択肢をもってプレーできるしいい準備ができる。それに気づけるかどうか。最終日にこんなことで怒らなければいけないことがとても残念でしたがきつく叱りました。
そして案の定その後のアップはどんよりムードで一緒に帯同しているキヌーコーチにここでも喝をいれられ、そこからやっと自分たちで雰囲気を作っていきます。そんな中始まったフレンドリーリーグ3戦目。相手はtonan前橋さん。前半は動きが硬く、相手に押し込まれる展開が続きますが徐々に押し返し始め、浮き球のこぼれてきたボールをカンダトラノスケが思いっきり一振りしそのシュートはそのままゴールへ。見事なロングシュートでした。前半は1-0まま終了し、後半もその勢いのまま攻勢を強め2点目、3点目と早い時間帯で決めます。結果終わってみれば5-0の勝利。ラッキーな点もありましたがそこまで攻め切ったことが大事。ナイスゲームでした。
そしてフレンドリーリーグ最終戦。お相手は地元高崎市のジェダリスタ高崎さん。朝の遅刻からスタートは最悪でしたが逆にチームで勝てるようにやるべきことをしっかりやろうとしたチームの一体感、雰囲気はとても良かった風に感じます。試合でも奪われても守備で頑張り、味方にいい声掛けをし、そうすることで自然と攻撃もかみ合っていいプレーが増えていきました。前半終了間際相手を押し込んで中央が狭くなったところを左サイドに展開、そこからシュウトがクロスをあげ、カンダトラノスケがねじ込み先制しました。その後はコーナーのこぼれ球をアオバが上手くボールをミートしてシュートを打ち、ゴール。試合もそのまま無失点で2-0で終了。試合日程はこれにて全日程終了となりお弁当を食べ山梨へ帰りました。
~最後に~
今回の遠征を振り返ると、サッカーの技術の向上はもちろんこと彼らの“意識”の部分をもっと指導者の私も日頃から要求していかないといけないなと思う4日間でした。いつもは親が色々準備してくれているかもしれない、時間もあまり気にしてないかもしれない。3泊の泊まりの遠征だからこそわかった部分でした。
その他もプラスな要素が垣間見えた4日間となりました。
4月に入りこれからまたリーグ戦が始まります。
そして学年が上がり中学2年生へ。
3年生の最後の高円まで1年半程度。たった1年半。
一時一時を有意義なものにできるようにまずは自分の意識から。
今回の遠征にお子様を快く送り出してくださった保護者の皆様、大会関係者、対戦して頂いたチームの皆様、誠にありがとうございます。
新年度も何卒宜しくお願い致します。
RENOVA FC U-13
監督 柿崎太亮

















































